ブロックチェーンは3つの仕組みで成り立っている

ブロックチェーンとは、どのような仕組みによって成り立っているのでしょうか。仮想通貨や銀行でも使われる技術であるようですが、難しそうです。今回は、ブロックチェーンの仕組みをわかりやすく解説します。

ブロックチェーンの仕組みは、主に3つの仕組みの上に成り立っています。よく出てくる単語ですので、まずはこの3つについて解説します。

ブロック

ブロックとは、ブロックチェーン上で行われたすべての取引の記録がおよそ100~1,000個単位でまとめられているデータのことです。

例えば、Aさんは100万円持っておりBさんに10万円送金しました。10万円を受け取ったBさんは、50万円だった残高が60万円になりました。取引が成立したため、Aさんの残高は90万円になりました。

このような取引の記録が1つとしてまとめられ、いくつも集められているのがブロックなのです。

ハッシュ

ハッシュとは、ブロックチェーンにおいて使われているブロックを守っている暗号のことです。主にSHA-256とRIPEMDと呼ばれる技術が採用されており、記録を守る「暗号化技術」として多方面で使われているものです。

通常の暗号化技術では、元の単語を割り出されないようハッシュを利用しています。ブロックチェーンが通常と違うところは、元の単語を割り出すための計算式は用意された状態で運用されていることです。元の単語を割り出されてしまっては、わざわざ暗号化の技術まで使って普通では読み取れない状態にした意味がないように思われてしまいがちです。しかし、ブロックごとにハッシュが仕込まれていることにより、仮に改ざんを行おうとしても整合性を欠くデータが出来上がってしまうため、悪事を働くのが難しくなっているのです。

トランザクション

トランザクションとは、ブロックに書き込みが行われる取引のことです。ブロックでAさんとBさんの取引を例に出しましたが、まさにそれはトランザクションがAさんとBさんの間で発生し、ブロックに書き込みが行われることとなったわけですね。

ブロックチェーンは注目される技術

ブロックチェーンは仮想通貨の取引だけでなく、現実の通貨取引である銀行でも導入されている国があるほど、非常に高い注目を浴びている技術です。その理由の1つが、ブロックを持つようなメインのコンピューターを用意する必要がないことです。ブロックはハッシュによって守られ、複数の個人のコンピューター上でトランザクションまで行われるため、負担が少ないのが特徴的と言えます。