ブロックチェーンの技術でこんなことができる

ブロックチェーンの技術を使うと、いったいどんなことが可能になるのでしょう。今回は、既に利用されているものや、活用に向け動いているという事例をご紹介いたします。

ビットコイン

ブロックチェーンと言えばまずはこれ、と言っても過言ではないのが、仮想通貨であるビットコインです。もともとブロックチェーンはビットコインのために作られた技術であり、ブロックチェーンの運用実績はナンバーワンです。

日本だと、マウントゴックス事件と言われている、ビットコインを扱っていた会社が倒産してしまった上に、ビットコインは社長が着服していたと逮捕までされ大きなニュースとなりました。そんな日本だとネガティブなイメージのビットコインですが、世界的には投機にも向いており、今もなお使われ続けている仮想通貨です。

また、実現しつつあるのが、実店舗でのビットコインの利用です。現在はインターネット上で決済するのが主流ですが、少しずつ実店舗でもビットコインでの支払いができるお店が世界的に出てきています。

マスターコイン

マスターコインは、ビットコインと同じく仮想通貨です。ビットコインの後発の仮想通貨であり、現在はビットコインの技術も借りながら運用しているため、手数料はビットコインで支払う必要があります。しかし、ビットコインとは別物であるため、もしビットコインがなくなった場合には、別の仮想通貨のブロックチェーンに参加することで、存続し続けることができます。

不動産売買

実は、不動産売買もブロックチェーンの技術を活用して既に実現している事例の一つなのです。大金を持ち歩く必要もなく、海外の不動産を安い手数料で買うことができるブロックチェーンの技術は、不動産投資家の間でも好評なのです。

ブロックチェーンの技術で今後実現されそうなこと

まだ実現はしていないものの、活用に向け動きだしている事例もご紹介します。

銀行

ブロックチェーンの技術を取り入れ、乗っ取りを受けないよう管理権限を持つコンピューターのみが取引の承認を出せるようにしたものを銀行では利用しています。中国やシンガポール、ヨーロッパ諸国などの銀行が既に運用のテストをしています。しかし、現状はまだ顧客にブロックチェーンの技術で取引をさせるには至っていません。

電気

現在でも、太陽光パネルを取り付け余った電力を電力会社に売る、という試みはあります。ブロックチェーンの技術を応用すれば、電力会社という仲介役を取っ払い、将来的には個人間で電力が余った人が電気を欲しがる人に直接納得のいく金額で売ることが可能となる可能性を秘めています。実際、オーストラリアで運用実験が行われているところです。